膝蓋骨脱臼とは? 〜ひざのお皿がはずれる病気〜

こんにちは☀️

昨日今日と雨が降ったり止んだりで、洗濯物を干したばかりなのに取り込まないといけなかったり・・・忙しいお母さん泣かせの天気ですね💧

動物病院でもタオルなど洗濯する物が多いので、雨の日は乾きが悪くて困ります☂️

ちなみに動物たちの毛がよく詰まるため、洗濯機や乾燥機は消耗品です😵笑

ただ、明日は猛暑のようなので皆さん体調を崩されないよう、お気をつけください☝️

さて本日は、当院が力をいれている整形外科の病気についてお話ししようと思います🦴

突然ですが、みなさんのおうちの子は、身体検査の時に

「膝のお皿がはずれやすい」 と言われたことはありませんか?

走っている時、急にケンケンするような症状はありませんか🐕?

それはおそらく「膝蓋骨脱臼」という、ひざ関節の病気です☝️

膝蓋骨(いわゆる、お皿の骨)は 通常、下の写真のように

ひざを曲げ伸ばしした際には上下にしか動きません。

ちなみに⭕️で示したのが膝蓋骨です。

それが内側や外側に外れてしまうのがこの病気で、模型で示すとこのような感じ。

ひざを触るだけで診断可能ですが、レントゲンで見ると下の図のようになります。

ここでも⭕️が膝蓋骨です。

反対側の膝蓋骨は外れていないので見比べてみてください👀

⚠️1歳未満、とくに6ヶ月齢未満で、この病気を指摘された子は要注意です⚠️

この病気は成長期に進行するため、

むやみに放置すると骨のひどい変形を起こして取り返しがつかない状況になる場合もあります。

一方、2、3ヶ月齢の幼い時期に見つけられれば、積極的なリハビリテーションにより大きく改善する子もいます。

成長期を過ぎた子の場合、完治には手術が必要ですが、状況によっては

保存療法、つまりうまく付き合っていくという方法もあります。

手術をどの程度すすめるかは、

症状、年齢、病気の進行具合(グレード)により変わります。

グレードは4段階あり、数字が大きいほど悪い状態になります😵

ちなみにグレード3までの場合には、軟骨の傷みが激しくなければ、

手術により正常に近いレベルまで改善が見込めます。

一番ひどいグレード4の場合でも、早めに手術をしてあげられれば大きな改善が見込めます。

「そんなことを言われたことがある」

「うちの子は大丈夫かな🤔?」

と思われている方は、むやみに様子を見ずに、よろしければ一度ご相談にいらして下さい。

実際に触らせていただき、きっとご納得いただける説明ができると思います👨‍⚕️☝️

※具体的な手術内容についても追って載せていきますのでご参考にして下さい。

院長 寺前

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